| ■「ちょっと待った、大阪都構想2」 |
| 昨年(12月10日)に、当ウェブサイトで話題にした、『ちょっと待った、大阪都構想』の続きです。 今、財政的に危機的状況にあり、経済的にも長く停滞状況にある大阪に改革が必要なのは間違いありません。そして、経済規模の大きさや人口の多さを他のエリアと比較すると、別格である東京都に次ぐ地位にあり、地方の代表である大阪の改革は、他の地方をリードするものです。だから、わたしも【大阪を変えれば日本が変わる】と考えますし、この点においては橋下知事の主張に深く同意します。 しかし、では、その手段として『大阪都構想』は正しいものなのでしょうか……。 ■大阪の地盤沈下。改革は必要だが…… 地盤沈下が叫ばれる大阪。大阪府と大阪市の役割分担には確かにムダがあり、改革は必要ですが、橋下知事の言うように、すべての問題を『二重行政』に求めてよいのでしょうか? 自民党政府が一貫して押し進めてきた東京一極集中政策。自民党政府の政策により、大阪では大都市部での人口の拡大を抑えるために、工場の拡張・企業の誘致・大学のキャンパスの拡張が制限され、結果として企業や大学の流出を招き、大阪は活力を失ってしまいました。一方で、東京へのすさまじい一極集中は続き、大阪の地位は低下の一途。 →東京一極集中をただし、人々にとって魅力ある大阪の町造りこそが求められています! ■大阪都構想で堺は消滅する!? わたしたち堺市民にとっては、『大阪都構想』はどのようなものでしょうか? 「なぜ堺をばらばらにして、大阪府や大阪市と一緒になるの?」とみなさまの中には「なぜそんな必要が?」と思われる方も多いでしょう。 1.堺市の健全な財政がふっとぶ 堺市は、企業誘致の成功と、市民・市職員のみなさまの努力によって、健全な【黒字財政】です。大借金の大阪府・大阪市と一緒になると、大借金を抱えることになります! 2.政令指定都市の権限がなくなる 大阪都構想が実現した場合、新たに分割された区が誕生します。「分割された区は、中核市なみの権限を持つ」と、橋下知事は表明していますが、中核市といえば、政令指定都市になる前の、5年前の権限の制限された堺の姿です。 ようやく「堺のことは堺で決められる」ようになったのに、その権限を返上することになります。これまでの努力が水の泡に! 3.二重行政は大阪府と大阪市の問題 都構想の目的とされる『二重行政』の解消。しかし、あくまでそれは大阪府と大阪市の間の話。大阪府と堺市の間にはそのような問題はほとんどありません。このままでは府と市のケンカに巻き込まれ、堺もバラバラに……。 4.歴史ある堺を、行政の都合で分割 堺は、文化的・歴史的な背景や繋がりがあり、今の堺の形になりました。それを「行政体として大きすぎる」という行政都合で、無惨に分割していいのでしょうか? 大阪都構想では、新しい区の分割を、「84万人」という人口を基準にして分割するとしていますが、これは数字だけを基準にしただけの血も涙もないものです! 我々の郷土愛や地域の繋がりはどこにいってしまうのでしょうか? 一度引き裂かれた繋がりは二度と戻りません。 ■身内からも実現性にギモン!? 昨年12月、橋下知事が自ら立ち上げた有識者による『府自治制度研究会』(いわば身内)が、「大阪都構想は実現困難」と結論づけました。堺市や大阪市の権限・財源を大阪府が吸い上げる形となり、それぞれの市の基礎的な住民サービスが維持できなくなるためです。にもかかわらず、橋下知事は強引に都構想を実現させようとしています。本来は大阪を改革するための手段にすぎなかった『大阪都構想』が、橋下知事にとっていつのまにか【目的化】しているのではありませんか!? 有識者・市民の声を無視し、政治的思惑のみで突き進む大阪都構想を阻止せねばなりません! わたしたちは、より一層の権限・財源の移譲を進め、「地域のことは地域で決められる」、地域主権改革を実現します! |